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今時の小学生・中学生に足りていないものは〇〇〇です!~後編~

 

新道東の五十嵐です。

ゴールデンウィークが終わって長い1週間でしたね。次の祝日は7/18(月)です。Σ(゚д゚lll)

さて、今回は、前回の「今時の小学生・中学生に足りていないもの」の後編です。

 

「どうしてウチのコは勉強ができないの?」と感じる親御様も多いのではないでしょうか?

そこで、今回も、今時の小学生・中学生が抱える問題点、それに対して私が実践している内容を特別に公開します。

 

別に今時の小学生・中学生が悪いわけじゃない!(後編)

 

「今時の小学生・中学生に足りていないもの」というネガティブなテーマですが、別に今時の小学生・中学生が悪いわけじゃありません。

ハッキリ言って、高校から中学校へ、中学校から小学校へと学習内容が前倒しになっていることが最大の要因です。

詳しくは、前編記事をご覧下さい。(前回の記事はこちら)

 

日本語の読解力(再掲)

 

今時の小学生・中学生に足りていないもの、第1弾は「日本語の読解力」です。

 

これは別に「漢字の読み書きがなっていない」とか「文法や接続詞が正しく理解できていない」といった話ではありません。

もっと単純に ①:書かれている日本語の単語の意味を理解しているか②:そもそも文章をちゃんと読んでいるのか という話です。

 

なので、国語という科目の成績が良い・悪いという話ではありません。

今回は後編ということで ② にフォーカスして解説します。

 

そもそも文章をちゃんと読んでいるのか

 

小学生に限らず中学生にも言えることです。(もっと言うと高校生も当てはまるかも…)

 

高校入試などの試験では国語に限らず出題文が長文化しているというお話は以前しました。(以前の記事:文系出身だけど数学が得意な五十嵐先生がそれでも「国語」を大切にする理由)

これに関しては「長々と書かれた文章を読み切る力が無い」あるいは「そもそも読もうとしない」という単純なものです。

 

こればかりは「慣れる」しかありません。体力・集中力・気合・根性…何でも構いません。

ゲームで言えばレベルとかステータスが低いといったところです。そんな時に何をするか。普通はレベル上げですよね。実は私はRPG全然やらないので詳しくないですが。笑

 

ただ、日本語の読解力については、よく「読書や新聞を読む機会が減ったせいだ」という声を聞きますが、私はこれに関しては少し懐疑的です。

もちろん、読まないよりも読んだ方が良い、これは間違いないでしょう。

 

ですが、今のご時世、スマホやパソコンで手軽にニュースを読むことができるので、読書や新聞に限らず、意識さえ向ければ活字に触れる機会なんていくらでもあります。

ただ、そんな余裕がないくらいに学習内容の難化、一律的で無駄な宿題の圧倒的な物量によって、生徒の時間が奪われていることが問題なのです。

 

文章を読まないことの何が悪いのか

 

では、文章を読まないことの何が悪いのでしょうか。

大きく2つに分けて解説します。

 

【1.テストの時に困る】

 

学校の定期試験でも高校入試でも構いませんが「設問文を読み飛ばす」または「大切な条件をうっかり読み忘れる」ことです。

これは、小学生・中学生・高校生の全てに当てはまります。

 

「〇〇という言葉を使って書きなさい」という出題に対し、〇〇という言葉を使用せずバツ。

「〇〇をxとして方程式を作り解きなさい」という出題に対し、別の数量をxとしてしまいバツ。

「主語・動詞を含む1文で答えなさい」という出題に対し、2文で回答してしまいバツ。

 

これらの具体例は、たとえ回答の内容が論理的で的を射ているものであったとしても、設問の条件を満たしていない時点で無条件にバツになってしまいます。

せっかく頑張ったのに、こんなことでバツにされるのは悔しいですよね。

 

定期試験や入試には制限時間があります。なので、普段の勉強以上に急いで慌てていると、どうしてもこのようなミスは生じやすいものです。

 

【2.日頃の学習で困る】

 

こちらは、主に小学生に顕著に見られます。

 

小学生が予習すること自体そもそも難しいことなのですが、新しい単元ではせっかく最初に解説や具体例があるのに全く読まず、いきなり問題を解こうとする

当然、まだ習っていない未知の物事なのだから分かるはずもなくブチギレる

 

そんなもん分かんなくて当たり前。

その結果、予習よりも復習の方が簡単なので、どんどん後手に回ってしまう

 

小学生のうちは復習だけでも何とかなりますが、ずっとそのままだと中学生・高校生になるにつれて確実に厳しくなります。経験した親御さんも多いでしょう?笑

 

五十嵐先生が実践していること(後編)

 

では、このようなことを回避するにはどのようにすれば良いでしょうか。

 

【1.テストの時に困る】というのも、元はといえば【2.日頃の学習で困る】ことに起因しています。

テストの時に私が横に立って教えることは勿論できないので、ここでは、日頃の塾での学習について私が実践していることを少しご紹介します。

 

【そもそも文章をちゃんと読んでいるのか】

 

前回は国語の事例を紹介しましたので、他の科目でご紹介します。

 

たとえば算数。

前述したように、新しい単元では最初に解説や具体例があるのに全く読まず、いきなり問題を解こうとする。

とにかく、これをやめさせます。何ヶ月かかろうが何年かかろうが、絶対にこの癖は直させます。絶対です。

 

まず、新しい単元の最初に記載されている解説や具体例を声に出して読ませます

この時、児童が分からないことがあっても絶対に叱責はしません。誰でも初めて挑むことは難しいに決まっています。

 

そして、一読させてから、ポイントとなることを「1つずつ」児童に質問・確認してゆきます

順を追って「分からないこと」を潰してゆきます。私がしているのは質問・確認に過ぎません。

 

児童が自分で解説や具体例を読んだ内容を「1つずつ」考えさせるのです。一気に考えさせてもパニックになるだけです。

そうすると「ここまでは書いてあることが分かる」「ここの部分は読んでも分かんない」といった具合に、1つの問題文の中でも「分かること」「分からないこと」が明確になります

あとは「分からないこと」に対して、ひたすら私が簡単な具体例を用いてヒントを出しまくって児童自身に気付かせるのです。

 

そうするとどうでしょう。

あれだけ解答欄がデタラメだったのがウソみたいに実践問題でも全部正答してしまうのです。

たとえ私の力を借りたとしても、私は答えそのものは教えていません。答えは児童自らが掴み取ったのです。

 

前回の記事でも書きましたが、こうした成功体験が少しずつ本人のヤル気を伸ばしてくれます。

手前味噌ですが、私が実際に児童・生徒にこの習慣を徹底させたことで成績や学習態度が飛躍的に伸びています。

 

たとえ、テストの点数に直結しなくても「勉強する力」「調べる力」「考える力」といった数値化できない部分が飛躍的に伸びてゆきます。

そういった生徒は、どこかのタイミングで飛躍的に成績が伸びるタイミングが必ず訪れます。

 

よく私自身が自虐していますが、私は中学1年生の学年末の通知表で英語の科目が5段階評価の「3」でした。

それでも高校入試は「満点」を取っています。文章をちゃんと読むことは、それだけ大切なことなのです。

 

【余談(超重要)】

 

正直、大学入試のような本当に制限時間が足りないレベルの試験問題になると、まともに設問文を読んでいる余裕が無いのですが、それはあくまでも基礎的な学力が付いた後に解決すべきことです。

少なくとも高校入試を迎える中学3年生までは、小手先の入試テクニックよりも「文章をちゃんと読む」という当たり前のことの方が大切です。

 

私がわざわざこのテーマで記事にしているのは、それだけ文章をちゃんと読んでいない児童・生徒が多いということです。本当に多い!

あくまでも、5教科の勉強というのは「『勉強方法を学ぶ』ための勉強」です。この優先順位を間違えて目先の物事にとらわれないでください。

 

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ゴールデンウィークが終わり、ようやく学校の授業も本格化してゆきます。

 

学校の授業についてゆけない。自宅で勉強を全くしない。だからと言って、デタラメに教材を何冊も買い与えれば良いというものでもありません。

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